Director’s Selection

Director’s Selection
NBAバレエ団公演 Director’s Selection

芸術監督・演出:久保紘一

日 時

3月12日(土)

時 間

開場17:15・開演18:00・終演予定20:00

チケット料金



全席指定

S席 5000円
A席 4000円

学生 1,500円(大学・高校生)

注意事項:3歳未満の乳幼児のご同伴はご遠慮ください。

チケットご購入

NBAバレエ団事務局(月~金10:00~17:00)
Tel:04-2937-4931

協 賛

サントリーフーズ株式会社、チャコット株式会社

主 催

NBAバレエ団 特定非営利活動法人日本バレエアカデミーバレエ団

後 援

所沢商工会議所

内容


① デモンストレーション
「第19回NBA全国バレエコンクール」上位入賞者より選抜者と、「3月公演出演者募集オーディション」合格者によるデモンストレーション
② 皆川知宏新作
③ ダッタン人の踊り
④ A Little Love
⑤ ブルッフヴァイオリン協奏曲第一番


デモンストレーション


「第19回NBA全国コンクール」上位入賞者と「3月公演出演者募集オーディション」合格者によるデモンストレーション(ヴァリエーション)。プロのダンサーと同じ舞台に立つことで、夢の第一歩となること間違いなし!


皆川知宏新作



音楽


メインは『two steps from hell』というイギリスのグループの曲を多く使っています。
迫力のある音はインパクトがあり心に残る曲です。


ダンサー


ダンサーはNBAの男性全員!プラスNBAバレエ団を代表する女性を選抜しました。


コンセプト


『争い』などをイメージして作っています。
今、世界では多くの争いでたくさんの方が亡くなっています。日本に住んでいると、どこか遠い世界で起こっているように感じてしまう。
…世界の片隅の出来事…
残念ながら、これは現実に起こっていることであり、私たちもいつ巻き込まれてもおかしくない時代。
その時、私たちには何が出来るだろうか?この世の中で大切なものは何だろうか?
友達、恋人、家族…大切な人を守ることができるだろうか?
大切な人と過ごせる時間…そんな時間さえ、いつ奪われてしまうか分からない。
大切と思う心…その心を持つことで『争い』のない世の中になって欲しい。
そんな様々は想いを込めて作品を作りました。
人間愛、男女の愛…愛があるからこそ、人は感情豊かに生きられるのです。誰かを守ろうとするのです。
…貴方には大切な人はいますか…
その方を思って作品をご覧いただけると、皆さまの心に何か込み上げるものがあると信じています。


みどころ


男性の迫力あるコンテ。NBAバレエ団の男性が一度に踊ります。キレ・質・男の力。3つが一つになった踊りに注目してください。


ダッタン人の踊り



ダッタン人の踊り豆知識


原作:イーゴリ公
作曲:アレクサンダー・ボロディン

ダッタン人の踊り(ポロヴェッツ人の踊り)は、歌劇「イーゴリ公」第二幕を元に1890年マリインスキー劇場にてレフ・イワーノフ振付で初演され、以降、ミハイル・フォーキン版、カシアン・ゴレイゾフスキイ版が定番化している。
曲は1869年アレクサンダー・ボロディン作曲。ボロディンは作曲家以外にも科学者、医師であり、本職や公務に忙殺され生前にこの作品を完成できなかったため、没後にニコライ・リムスキー=コルサコフとアレクサンドル・グラズノフにより補筆と改訂が進められた。

NBAバレエ団でも過去ダッタン人の踊りを上演しました。
メルパルクホール 2007年2月24日 , 2月25日
ゆうぽうと 2013年2月23日 , 2月24日


あらすじ


ポロヴェツ人の陣営。イーゴリは妻を心配しながらも、遠征を失敗させ、捕虜となった自分の不甲斐なさに怒りを覚え、再び自分の大切なものを守るため戦いたいと思う。そんな中、ポロヴェツ人でありながらキリスト教徒のオヴルールから脱走の提案を受けるも、武人としての意地から脱走への決意ができずにいた。
その間に、イーゴリの息子であるヴラヂーミルはコンチャークの娘であるコンチャーコヴナと恋に落ちていた。 ヴラヂーミルは彼女の父が結婚に賛成してくれることを分かっていたが、ヴラヂーミルは自分の父が結婚に賛成してくれるか疑っていた。コンチャークはイーゴリを盛大にもてなし、イーゴリが再び戦いを行わないと約束をするならば、自由を与えると提案するが、イーゴリはその提案に謝意を示すも固く断った。


1900年代前半までのバレエと現代のバレエ


1909年、ロシアバレエ団が上演したミハイル・フォーキン版「ダッタン人の踊り」は、男性ダンサーの力強い群舞と東洋的な雰囲気で観客を圧倒したと言われています。
当時、バレエの華は専ら女性ダンサーでした。しかし、ロシアバレエ団は男性に活躍の場を与えることで、より一層舞台の迫力を増したそうです。


NBAバレエ団の「ダッタン人の踊り」


NBAバレエ団の「ダッタン人の踊り」は、上記で紹介しているミハイル・フォーキン版でお贈りします。女性は力強さの中にもしなやかさや華やかさをエキゾチックに表現し、男性は激しく、力強さ、勇猛さを表現しています。
今も進化し続けるNBAバレエ団のエネルギッシュなダンサー達が、当時のダッタン人の情熱的な雰囲気をお届けします。



A Little Love


A Little Love豆知識


振付:マーティン・フリードマン
音楽・歌:ニーナ・シモン

「A Little Love」は、振付者であるマーティン・フリードマンが、歌手ニーナ・シモンの個性的な歌声による音楽や歌詞から感じ取ったインスピレーションを見事に表現したバレエ作品の一つです。自分を省みるような内省的な表現、静かに身を引いたり、孤独を感じたりするなどが表現されています。


構成


That’s All I Want From You


1日1日のその場だけの愛ではなく、日々の積み重ねが愛を少しずつ成長させていくのだと、愛する相手に対し訴えかける歌詞を3カップルがそれぞれの動きで表現しています。決して、明るいことや楽しいことだけではない2人の関係の表現が、薄暗い照明とマッチし、しんみりとした空気感で幕開きを飾ります。


My Father


この曲はお父さんとの約束や過去の思い出が語られている歌となっていて、女性ダンサーが美しい歌詞にのせてソロで踊ります。


Everything Must Change


3曲目は男性ダンサーと女性ダンサーでのパドドゥとなります。雨が降ることも、太陽の陽が降り注ぐことも、ハチドリが飛ぶことも、普段と変わりはないけれど、時は流れていて若者は老いていき、分からなかった事を知り、すべてが変わり、そして2人は、冬が春になれば傷ついた心も癒えると信じ、別れていくのです。


Forget


愛する人と別れ、楽しかった時を思い出し、悩み、そして忘れていくということが踊りに表現されている、男性ダンサーのソロによる一曲です。


Music for Lovers


最終曲は、どんなに辛い時でも愛が大切なのだと気付ければ笑顔になれるというメッセージが込められていて、3カップルがそれぞれの動きで終幕を飾ります。


マーティン・フリードマン



ペンシルバニアバレエ、ニューヨークメトロポリタンバレエ、メリーランドバレエと共演。
イタリア、フローレンスのコムナレシアターバレエマスター、ロンドンフェスティバルバレエ(現イングリッシュナショナルバレエ)、サンフランシスコバレエ団教員。西ドイツのドートムンドバレエ、バレエマスター兼プリンシパル。オランダのスカピノバレエプリンシパル。オーストラリアバレエ、東京シティバレエ、イスラエルのバット・ドールダダンスカンパニー、ベルリンバレエ、中国セントラルバレエ、香港バレエ、ネーザーランドダンスシアター、ロイヤルスェディッシュバレエ、スエーデンカルバーグバレエ、台北のクロードゲートダンスシアターに於ける夏期講習講師。コロラドバレエ団元芸術監督。
毎年日本各地に招かれ指導に当たる。
1999年ダンスマガジン賞受賞。2005年旭日小綬賞受賞。


ニーナ・シモン



1933年2月21日にノースカロライナ州、トライロンで7人兄弟の6番目として生れる。
4歳からピアノを弾き始め、ジャズに限らずポップスなど幅広いジャンルを取り入れるなど音楽家として才能を発揮し、ブルースの女王と呼ばれるほど有名な音楽家となる。
それだけでなく、人種差別主義者による教会爆破事件に抗議したのをきっかけに、1960年代の黒人公民権運動にも参加するなど精力的な活動を行う。


ブルッフヴァイオリン協奏曲第1番


ブルッフヴァイオリン協奏曲第1番豆知識


作曲:マックス・ブルッフ
振付:クラーク・ティベット

ブルッフヴァイオリン協奏曲第1番は、38歳の若さでこの世を去った元ABTプリンシパルのクラーク・ティペットにより振付けられた有名な作品です。
舞台天井に一つのシャンデリア、紺色のシックな空間、そして色鮮やかな衣装を纏ったダンサーの美しい舞いは、この上なく上品で高級感がありながらも多彩なステップや構成で成り立っている、まさに総合芸術と言える作品の一つです。
NBAバレエ団では、2014年にも上演されました。


音楽概要


この曲は1864年に着手され、2年後の1866年に初演され好評を得ましたがマックス・ブルッフは満足せず、友人であるヨーゼフ・ヨアヒムに助言を求め、大規模な改訂を施しました。そしてさらに2年後の1868年、現行の形での初演が行われ、数々の著名なヴァイオリニストのレパートリーに組み込まれるようになる程各地で人気を博しました。


音楽構成とそれぞれの振付


音楽は3楽章からなり、振付中では4ペアのカップル(レッド・アクア・ブルー・ピンク)とコールドバレエのダンサーで構成されています。


第1楽章  アレグロ・モデラート ト短調 4/4拍子


当初「幻想曲風の序奏」と題される案もあった比較的短い楽章。楽章の冒頭と終わりに独奏の技巧的なリチタティーボが置かれている。ティンパニのトレモロに木管が答えて始まり、低弦に現れる動機を中心に自由な展開を見せる。トゥッティの出番が少なくほぼ全体を独奏ヴァイオリンが支配する。第2楽章と直接アタッカでつながれていて、実際に第2楽章の前触れとしての役割を果たしている。


振付の特徴


第一楽章では、レッドカップルが情熱的に、アクアカップルが優雅にそれぞれのパドドゥを踊ります。その中で男性同士、女性同士で踊るシーンがあり力強さや美しさが展開され、構成が切り替わるスピード感が爽快な場面です。



第2楽章  アダージョ 変ホ長調 3/8拍子


展開部を欠いたソナタ形式で、この曲の中心を置く最も長い楽章。第1楽章同様ほぼ独奏ヴァイオリンが支配する。ブルッフ一流の旋律美が存分に発揮されている。ヴァイオリンの歌う第1主題に始まり、第2主題は独奏のパッセージを背景に木管楽器によって歌われる。再現部は変形され、変ト長調の第1主題再現に始まって第2主題がクライマックスを作る。最後は静かに終える。。


振付の特徴


第2楽章では、特に高度なテクニックを駆使したブルーカップルのパドドゥが見どころです。大胆かつ繊細な2人のパドドゥは、緊張感の中に男女の音楽的調和を感じさせます。



第3楽章 アレグロ・エネルジコ ト長調 4/4拍子


ソナタ形式。主題を予示するオーケストラの導入に始まり、ヴァイオリン独奏の重音奏法による熱狂的な主題が現れる。この主題ヨハネス・ブラームスのヴァイオリン協奏曲第3楽章冒頭主題との類似も指摘されている。第2主題はオーケストラに示される雄大なもので、ロマン派音楽の抒情性のすぐれた例となっている。


振付の特徴


初めにピンクカップルが登場し、軽快な音楽と踊りにより一気にその場を明るい雰囲気にします。表情の軽さや脚さばきの細やかさが特徴的です。
そこへ再びブルーカップルが現れ踊るのですが、この場面でのコールドバレエの特に繊細な振付や群舞全体での構成によって、ブルーカップルの存在感をより際立たせつつ、じわじわとクライマックスの雰囲気が漂い始めます。



最後に総員によるフィナーレとなります。前後、左右、上下と交互に波打つような構成、振付が音楽にマッチし、群舞の壮大さや美しさが舞台全体に広がります。


みどころ


群舞である美しいコールドバレエが舞台全体を華やかにし、その中心となってソリスト達がそれぞれの特徴的な色彩と振付で魅了します。
久保紘一により洗練された若いダンサー達が、エネルギッシュなブルッフヴァイオリン協奏曲第1番をお届けします。